市販・眼科処方のヒアルロン酸目薬で一番ドライアイに効く目薬は?
ドライアイ目薬で最も多く処方されるのが「ヒアルロン酸目薬」。
ジェネリック目薬も含めると30種類以上もヒアルロン酸目薬は存在しています。
このページでは代表的なヒアルロン酸目薬4種類の効果と、一番ドライアイに効果がでるヒアルロン酸目薬をご紹介。
意外に知られていない副作用についてもまとめました。
眼科のヒアルロン酸目薬と市販のヒアルロン酸配合目薬との違いも必見です。
目次
|ヒアルロン酸ってなに?
|市販と眼科のヒアルロン酸目薬の違いは?
|市販おすすめヒアルロン酸配合目薬
|眼科で処方されるヒアルロン酸目薬は4種類
|眼科で一番効果があるヒアルロン酸目薬は?
|ヒアルロン酸目薬副作用は?
|ヒアルロン酸目薬で治らない時は?
|ヒアルロン酸ってなに?
「ヒアルロン酸」は化粧品やヒアルロン酸注射などで使われる保湿成分です。
「ヒアルロン酸」1gで水6リットルも溜める事ができるので、目薬で点眼すると、ヒアルロン酸が涙を吸収して目の潤いを保つので、ヒアルロン酸目薬を使うと潤いが長持ちします。
実際にヒアルロン酸目薬を使った臨床によると、人工涙液よりも潤いが3時間長く続くことがわかっています。
他のヒアルロン酸目薬の効果として角膜の傷を治すことも報告されています。
|市販と眼科のヒアルロン酸目薬の違いは?
市販のドライアイ用目薬にも、ヒアルロン酸が配合されている目薬があります。
眼科のヒアルロン酸目薬と何が違うのでしょうか・・・?
市販のヒアルロン酸配合目薬の成分表記を見ると、ヒアルロン酸は有効成分には入っておらず、添加物として記載されています。
眼科のヒアルロン酸目薬は有効成分としてヒアルロン酸が記載されています。
そう、ヒアルロン酸の働き方が違うのです。
眼科の目薬はヒアルロン酸の効果が確認された配合量ですが、市販のものは添加物なので、微量しか配合されていません。
通常の市販ドライアイ目薬よりもヒアルロン酸配合の目薬の方がしっとり感は強いですが、眼科用のヒアルロン酸目薬よりも潤い感は少ないでしょう。
|市販おすすめヒアルロン酸配合目薬
|ティアーレW
眼科で処方されるヒアルロン酸目薬で使用される「ヒアルロン酸」配合の市販の目薬「ティアーレW」。
一回ごとの使い切りのため防腐剤フリーで安全性も高いドライアイ目薬です。
ヒアルロン酸が配合されているので、潤いが続くので乾きが辛いドライアイの方に人気の目薬です。
防腐剤が配合されていないので、コンタクトの上からも安心して使用できます。
|新ロートドライエイドEX
「ゴマ油」「ひまし油」「ベルガモットオイル」など涙の蒸発を防ぐ「油」を配合したドライアイ目薬「新ロートドライエイドEX」。
涙の3層構造の一つ「油」を配合した新しいドライアイ目薬。しっとり感が強く目の乾きを緩和してくれる目薬です。
塩化ベンザルコニウムなどの強い防腐剤ではなく、別成分を使用しているので、保存がきくドライアイ目薬として人気です。
ドライエイドのコンタクト用目薬もあるのでコンタクトの方はコンタクト用目薬を使用しましょう。
|眼科で処方されるヒアルロン酸目薬は4種類
|ヒアルロン酸0.1%点眼薬
最も多く処方される目薬が、ヒアルロン酸0.1%点眼薬です。
その名の通りヒアルロン酸が0.1%配合された目薬で、ドライアイの方から少し目が乾くという症状がある方に処方されます。
|ヒアルロン酸点眼薬0.3%
昔はシェーグレン症状群など重度のドライアイの方にしか処方できなかったヒアルロン酸点眼液0.3%。
今はヒアルロン酸点眼液0.1%でも目が乾く方には処方される目薬です。
ヒアルロン酸が0.3%と多いので保湿力が高い目薬ですが、涙の量が少ないと乾燥感が強くなることもあります。
ヒアルロン酸は涙を吸収するので、乾燥感を感じやすいようです。
ヒアルロン酸が多ければドライアイが改善するというわけではないようです。
|ヒアルロン酸ミニ点眼薬0.1%
ヒアルロン酸点眼液0.1%の防腐剤が入っていない使い切りの目薬です。
防腐剤が入っていないので、重度のドライアイの方に処方されます。
|ヒアルロン酸ミニ点眼薬0.3%
ヒアルロン酸点眼液0.3%の防腐剤が入っていない使い切りの目薬です。
こちらもヒアルロン酸点眼液0.1%で効果がでない、重度のドライアイの方に処方されます。
|眼科で一番効果があるヒアルロン酸目薬は?
4種類あるヒアルロン酸目薬ですが、どうせ使うなら一番ドライアイに効果のある目薬を使いたいですよね!
もちろん人によって違うかとは思いますが、角膜上皮障害患者への臨床結果があったのでご紹介します。
角膜の傷が直る改善率
◆ヒアレイン点眼液0.1%の改善率は67.5%
◆ヒアレイン点眼液0.3%の改善率は64.6%
◆ヒアレインミニ点眼液0.1%の改善率は52.1%
◆ヒアレインミニ点眼液0.3%の改善率は76.0%
この結果をもとにすると、ヒアレインミニ点眼液0.3%が一番効果がありますね!
やはり、ヒアルロン酸配合率が高く、防腐剤が入っていない目薬の方がドライアイには良いということですね。
|ヒアルロン酸目薬副作用は?
ヒアルロン酸目薬は比較的副作用が少ない目薬です。
報告されている副作用は、目のかゆみ、眼刺激感、結膜充血、眼瞼炎(まぶたのただれ)などです。(※添付文章より)
また、ヒアルロン酸にアレルギー反応を起こす方もいるので、目薬使用後、違和感を感じたらすぐ目薬の使用をやめましょう。
また注意したいのが「防腐剤」によるドライアイの悪化です。
長期使用や、重度のドライアイの方は防腐剤が入っていない「ヒアレインミニ」のヒアルロン酸目薬を処方してもらいましょう。
また目薬以外の方法もご紹介していますので、ぜひご覧下さい。
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|ヒアルロン酸目薬で治らない時は?
ヒアルロン酸目薬を使用してもドライアイが治らない!という方は多いので安心してください。
「角膜の傷を治す」のでドライアイ症状を和らげることはできます。でも・・・「涙を出す」効果はないので、ドライアイを改善するための目薬ではないんです。
ヒアルロン酸目薬を使用してもドライアイが治らないのは、当たり前なのです。
ヒアルロン酸でドライアイ症状が収まらない場合は、涙を出すジクアス点眼液やムコスタ点眼液などのドライアイを治す効果がある目薬を使用するか、違う治療を行うのがおすすめです。