【ムコスタ点眼薬】ドライアイに効くムコスタ目薬って?
ムチンを増やしドライアイを治すドライアイ治療剤「ムコスタ点眼液ud2%」
このページではムコスタ点眼液の効果、気になる副作用や使い方などをご紹介していきます。
ジクアス点眼液との違いやコンタクトの使用時の注意点についてもまとめてみました。
目次
|ムコスタ点眼液ud2%の効果
|ムコスタ点眼は胃薬になる!
|ムコスタ目薬は市販で買える?
|ムコスタ点眼薬の使い方
|残ったムコスタ目薬を後で使ってもいい?
|コンタクトの上から点眼は?
|ムコスタ点眼液の副作用は?
|ムコスタとジクアス目薬の違い
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|ムコスタ点眼液ud2%の効果
ムコスタ点眼液は「レパミド」という成分の入った目薬で、ムチンを増やしドライアイを改善します。
ムチンは目と涙をつなげる大切な成分でムチンが少なくなると、ドライアイになります。
胃薬にも同じく「レパミド」が入ったムコスタ胃薬というのが存在しますが、実は胃薬を液体にしたのがムコスタ目薬です。
|ムコスタ点眼は胃薬になる!
ちょっと小ネタですが・・・(笑)
ムコスタ点眼は胃薬のムコスタと同じ成分。ってことは胃薬のムコスタを飲めば、体内からムチンを増やすサプリみたいに活用できる!?って思いませんか?
ちゃんと研究している方がいました。ドライアイの名医、京都府立医科大学の木下教授の講義によると、ムコスタ点眼液は胃薬の変わりになるが、胃薬のムコスタはドライアイには効果がないそうです。
ムコスタ目薬を点眼すると、苦い。ってことはそのまま「ゴクッ」と飲みば内服薬と同じ事。胃薬の場合は血液に消化されるので目には効果が出ないそうです。
胃が痛い時はムコスタ点眼薬を飲むべし?(笑)
|ムコスタ目薬は市販で買える?
ムコスタ目薬を使ってみたい!でも「レパミド」成分が入っている市販目薬はありません。
眼科でも「ムコスタ点眼液」1種類だけです。
「ムコスタ点眼液UD2%0.35mL」の薬価は、1本27.1円。1日4回点眼すると、1日薬価は108.4円となります。
診察料がかかりますが、ドライアイの方にはぜひお試しいただきたい目薬です。
|ムコスタ点眼薬の使い方
1回1、2滴を1日4回点眼します。
- 手をせっけんと流水でよく洗います。
- 下まぶたを下にひき、容器の先がまぶたの縁やまつげに触れないように点眼。
- 点眼後はまぶたを閉じ、まばたきをしないで1分ほど目をつぶります。あふれた液は、清潔なガーゼやティッシュで拭き取りましょう。
※他の点眼液も使う場合は、5分以上間隔をあけて点眼しましょう。
|残ったムコスタ目薬を後で使ってもいい?
ムコスタ点眼液についてこんな質問をされたことがあります。
「ムコスタ目薬は一回で1滴だと、沢山余るから、余った分を残して、後で点眼しても大丈夫ですか?」
1回使い切りの目薬は防腐剤が入っていないので「菌」が繁殖して眼病の原因になります。
ムコスタ点眼液は開封したら使用しても未使用でも捨ててください。
が添付文書的な正当な回答ですが・・・
実際、数時間程度なら、成分的にはそんな問題ないらしい。
まぁ・・・絶対はないので自己判断になりますが、開封後使用する場合は、涼しい場所で保管してください。
|コンタクトの上から点眼は?
ムコスタ点眼液は防腐剤が入っていないので、コンタクトレンズの上から点眼することができます。
でも、ムコスタ点眼は「白く濁った液体」の為、コンタクトがく曇ってしまうことがあります。
コンタクトの上から点眼して、にごりがひどいようならば裸眼で点眼するのがおすすめです。
|ムコスタ点眼液の副作用は?
ムコスタ点眼液は比較的副作用が少ない目薬ですが、もちろん副作用が報告されています。
報告症例は、涙道閉塞、涙嚢炎..涙目、涙がこぼれる、目やに、目や鼻の奥の違和感、苦味、味覚異常、霧視(かすみ目、白く見える)、一時的な刺激感(しみる、痛み)、目のかゆみ、充血、目やに、目や鼻の奥の違和感、吐き気、胃の不快感、食欲不振などです。
|ムコスタ目薬が苦い!対策は?
ムコスタ目薬は、副作用よりも「苦い」ということで使用を中止する方が多い目薬です。
苦味の原因は「レパミド」。
私も眼科で体験点眼しましたが、苦いです。しかも残る感じがあって、食事前にはムコスタ点眼液は使いたくない目薬です。
改善方法としてコーヒーを飲むと、苦味が緩和されるそうです。
ムコスタの苦さが苦手な方は、コーヒーがおすすめです。
|ムコスタ目薬がしみる!大丈夫?
ムコスタ点眼液の副作用ではないのですが「しみる」方が多いようです。
なぜしみるかは、わかっていないようですがドライアイで角膜に傷がある場合や敏感な方は「しみる」と感じる方が多いように思います。
使っていくうちに「しみる」ことは少なくなるので点眼後10分程度でしみなくなれば使用を続けても問題はないそうです。
しかし「しみる」ことで涙が出る方は、涙で目薬を洗い流してしまい目薬の薬効がなくなるので、涙が出すぎる方は眼科で相談しましょう。
|ムコスタ目薬は視界がくもる!
ムコスタ点眼液は、白く濁った目薬です。
点眼直後は白く膜が張ったようになります。数分すれば改善されますが、運転中や作業の途中などは使用は控えましょう。
デメリットが多く感じるムコスタ点眼液ですが、ドライアイに効果が高く、治るのも早い目薬です。
ただ、少し癖のある目薬なので初めて使用する方は、少量の処方をおすすめします。
|ムコスタとジクアス目薬の違い
ムコスタ点眼液とジクアス点眼液は、どちらもムチンを分泌してドライアイを治します。
同じ効果があるってことですが、違いはなんでしょうか?
| 防腐剤があり・なし
防腐剤は目薬に菌が繁殖しないようにする薬剤です。
→ 防腐剤のデメリットについてはこちら
眼科の目薬には防腐剤が入っていないのが当たり前のように思っている方が多いのですが、ジクアスには防腐剤が入っています。
ジクアス目薬は防腐剤が入っているので開封後保存ができる。
ムコスタ点眼薬は防腐剤未使用なので1回使い切りです。
細かく言ってしまうと、使い切りのムコスタ点眼薬は少し割高です。
|ムチンの増やし方が違う
ジクアス点眼液とムコスタ点眼液の効果は同じで「ムチンを増やすこと」です。違いはムチンの増やし方。
ジクアス点眼薬はムチンそのものを増やす目薬で、ムコスタ点眼薬は「ムチンを作る細胞を増やす」働きがあります。
|効果がでるまでの期間が違う
ジクアス点眼液は効果が出るのが遅い目薬で長期使用(6カ月程度)ドライアイ改善に時間がかかります。
ムコスタ点眼液は効果が早く、2週間程度でドライアイに効果を実感できます。
◆ムコスタ点眼液
・防腐剤が入っていない
・ムチンを作る細胞を増やす
・2週間程度で効果が出る
◆ジクアス点眼液
・防腐剤が入っている
・ムチンそのものを増やす
・効果が出るまで6カ月程度かかる
ジクアス点眼液、ムコスタ点眼液どちらもメリット・デメリットがあるので、ドライアイが治らない方は両方試すのがおすすめです。